園で大切にしていること。
恵まれた環境のもと、季節感のある生活を通じて、五感を養うことを重んじています。
様々な活動を通じて、見えないものへの畏敬の念、まわりの人への感謝の気持ちが育ちます。
集団生活の中で、伝えたいという気持ちを丁寧にくみ取っていまいりながら、認め合い、助け合い、相手を思いやる気持ちが自然に身につけられるようにと願っています。
社会福祉法人 五風会が長きにわたり事業を継続できました事は、ひとえに多くの皆様方のあたたかいお力添えによるものであり、心から御礼申し上げます。
昭和4年より、曾祖父 寺田利吉(旧寺田財閥・寺田銀行頭取・寺田紡績社長・第17代岸和田市長)が旧岸和田藩・岡部城主邸跡地に、10年の歳月をかけて、二千四百坪の広壮な回遊式日本庭園を有し、当時の職人技術の粋が結集した主屋、3つの茶室を配した五風荘(市指定登録文化財)を造成いたしました。昭和25年、祖父寺田利一は、戦後復興における社会福祉への想いを実現するため、私財を投じ、この地で財団法人 五風会を設立し、結婚式場、集会場、母子支援施設として地域の方に広く親しまれておりました。昭和27年に、財団は社会福祉法人として認可され、昭和44年、祖母寺田喜美が敷地の一画に、五風会保育園を設立致し、当時の社会情勢の中、働く女性のお子様をお預りし、就労、子育てを支援するという社会福祉事業に邁進し努めてまいりました。また、私に引き継がれた後、平成28年、新たに社会福祉法人 幼保連携型認定こども園として認可されました。熱意ある役職員のもと、就学前教育を実施する施設として、現在までに数多くの園児達が在籍し過ごして参りました。岸和田にゆかりの深い、歴史あるこども園として現在にいたっています。
令和5年春には安藤忠雄建築研究所設計による、あたたかく素晴らしい新園舎も竣工いたしました。
園では、一年を通じて、木々の生い茂る園庭、多くの自然に触れることができる恵まれた環境のもと、園庭を駆け回って自由に過ごす楽しい時間とともに、先代から引継がれている和の心や心静かに丁寧に過ごす時間も大切にしています。こどもたちが五感で季節を感じながら、集団生活の遊びを通じて、互いに認め合い、相手の立場になって考え、力を合わせることで、みんなが気持ちよく過ごせるということを自然に身につけられる、そんな子どもたちの健やかな成長が職員一同の願いです。
当法人の社会福祉事業への取り組みも、次の時代に向けた期待と責務の大きさを痛感しております。何よりも、当法人に流れる福祉の心を土台に、利用者の方々をはじめ地域の皆様への感謝の気持ちを忘れず、時代に必要とされる施設を目指して活動していきたいと思います。今後とも当園事業活動に対し、あたたかいご支援を賜りますように、お願い申し上げます。
2020年度より新園舎プロジェクトが始動。安藤忠雄建築研究所様設計、まこと建設株式会社様施工による新園舎が、2023年4月に竣工を迎えました。
恵まれた環境のもと、季節感のある生活を通じて、五感を養うことを重んじています。
様々な活動を通じて、見えないものへの畏敬の念、まわりの人への感謝の気持ちが育ちます。
集団生活の中で、伝えたいという気持ちを丁寧にくみ取っていまいりながら、認め合い、助け合い、相手を思いやる気持ちが自然に身につけられるようにと願っています。
「自分でもやってみよう」という意欲、そして「やってみたらできた!」という達成感を大切に丁寧に進めています。
園庭を駆け回って自由に楽しく遊ぶ時間とともに、和室で過ごす茶道など、和の心を学ぶ静かな時間も大切にしています。
幼児3~5歳児は「集団の中で協調性や最後までやり遂げる力を育てる」ことに着目し、日々の保育を進めています。音楽を教えることが一番の目的ではなく、子どもたちの能力の基礎である非認知能力=生きる力をはぐくむこと、人を育てるためのものとして、当園では、スズキ・メソードのヴァイオリン指導者である先生に、ヴァイオリンの練習及び俳句の指導をお願いいたしております。
園庭には、当園のシンボルになっている1本松が園児たちを見守っています。敷地内には、桜・梅・桃・椿・水仙・菖蒲・藤・芍薬・椿・竹・サクランボ・ビワ・くるみ・くり・つくし・ひまわり・チューリップ等、たくさんの花々や植物が季節を告げながら楽しませてくれます。
園児たちがさまざまな野菜を育てる畑・菜園があり、日常的に触れ合える豊かな自然から、その大切さやいのちの尊さを学んでいます。
ご縁のある陶芸作家の先生をお招きして、茶道でお稽古するお抹茶茶碗を手作りします。卒園前のお茶室でのお茶会では、手作りした作品に園児が自分でお抹茶を点て、保護者の方に感謝をこめて振舞います。
当園では現在、6ヵ月の0歳児から5歳児の子どもたちが在籍しています。その中で、スズキ・メソードの「母語教育法」を基盤に、毎日の生活の中で自然な形で望ましい姿を身につけられるよう、意識して保育をすすめています。
五風荘は、岸和田城二の曲輪にあった新御茶屋の跡地に、旧寺田財閥堺寺田家二代目当主である寺田利吉の別邸として、昭和4年から10年の歳月をかけて造成されました。
敷地面積約3,000坪の粋をこらした近代和風建築と数々の名茶室を設計した木津宗詮氏(注1)による「山亭」「八窓席」「残月亭」の3つの茶室と回遊式日本庭園をあわせもちます。正門の一つ「南木門」は奈良の東大寺塔頭中性院の門を移築したもので、また庭園内の十三重の塔は、織田信長所縁のものです。
五風荘は当初、岸和田所縁の楠木氏にちなんで「南木荘」と呼ばれていましたが、寺田利吉のおくりなが「五風院」であったことから、現在の「五風荘」の名称に改められました。
ただいま準備中でございます。今しばらくお待ちくださいませ。